お客様のAさんから5年間認知症のお母さまを介護されたお話をききました。
介護は、経験した人では分からないことではありますが、とても印象的だったAさんの言葉。
「大変な日々だったけど楽しい介護生活でした。」
介護する時に大切にしたいことは、「相手を否定せずにすべてを受け入れること」だそうです。
Aさんは、ある日の新聞で、ドクターが書かれた「認知症の家族を介護する時に気をつけたいこと」というような記事を見つけ、その書かれた記事を切り取ってスクラップに貼って何回も何回も辛い時に読まれたそうです。
大変な日々だったようですが、お母さまとの最後は、容態が悪い中、こんな力どこにあったの?!というくらいのものすごい力で、Aさんを抱きしめて
「あなたが大好き!あなたが大好き!あなたが大好き!・・・」と何回も繰り返して言ってくれたそうです。
「母は自分も分かってくれていなかったから、沢山の嘘(お母様を楽しませるため)をついてしまいました。そのことを謝りたい・・・」と涙ながらに話されていました。
きっと、お母さまはAさんのことが分からなくなっていたかもしれませんが、お母さまの魂がちゃんと分かっていらっしゃったんでしょうね。
お別れの挨拶だったんだと思います。
「相手を否定せずにすべてを受け入れること・・・この記事と出会わなかったなら、私はひどい介護をしていたかもしれません。
周りの誰かに、介護で大変な人がいたら、このスクラップを見せてあげたいと思って、まだ大事にとってあります。」と話されていました。
介護は、介護する方の精神的・肉体的疲労が伴ったり、予想もしないことが起きて、えっ?! なんで?! もう!!
というような気持ちになったり、介護する方の思いが中心的になることが多いような気がしますが、
それは、介護される方も同じですね。相手の立場になって物事を考えることは、とても大切なことですね。
今、私の実家では、70代の母が、両手の指・手首を骨折してしまった長女をほぼ介護状態でお世話しています。
母は、食事から着替え、お風呂などなどのお世話で相当にまいっているようで、電話で私に愚痴をこぼしていますが(笑)
それは、姉も同じだよ~なんて話しています。
介護するって、本当に大変ね。介護されなくてもいいように、ピンピンコロリできるように、今を気をつけんとね。
と話していました。
厚生労働省は、2025年に認知症患者数が、最大730万人にのぼるだろうと発表しています。
また、その予備軍、軽度認知障害は580万人を超えると予想しています。
合計1300万人。
この数は、なんと沖縄を除く九州の人口とほぼ同じ数になるそうです!
そして、65歳以上に限れば、3人に1人の方が、認知症あるいはその予備軍になる計算です。
高血圧や糖尿病などの方や家系やご家族に脳梗塞や認知症の方がいらした場合、認知症リスクは上がってしまいます。
「きれいな血液を脳に送り続けられるように」自分の体のために、身体が喜ぶ方法で今できることをやることが大事なのではと思います。
不安な方、自身の健康を守っていきたい方、ご相談ください。