薬師堂ほっと通信

自国の発展のために

こんにちは。

健康相談専門くすりの薬師堂です。

8月の薬師堂ほっと通信より

 

 

「自国の発展のために」

皆さんは、以前ビートたけしの付き人をしていて、「ここがヘンだよ日本人」にも出ていた、ゾマホンさんをご存知ですか?

 

ゾマホンは、アフリカのベナンという国の出身で、幼い頃、父を亡くし毎日の食事にさえ困るほどの貧しい生活をしていた。

学校へは片道10キロの山道を毎日往復5時間もかけて通い、学校が終わると畑仕事を手伝い、家には電気がないので夜は街灯の光で勉強をしていた。そんなある日、地理の授業での先生の言葉がゾマホンの運命を変える。

「日本という国では、街行く人はみんな、ちょんまげをして、刀を差しています。すぐに腹切りをする大変野蛮な人々です」ゾマホンは「刀を差して歩いている人々の国が、先進国になるなんて信じられない」と思い、日本に行きたいと強く思うようになった。それから猛勉強をしてベナンで唯一の国立大学を優秀な成績で卒業。憧れの日本にくることになる。もちろん、刀を差している人は一人もいなかったが。

ゾマホンは日本語学校に通うため、昼の12時から夜中の2時まで、1日も休むことなく働き続けた。平均睡眠時間はたったの3時間。それだけ働いても生活するのがやっとで、食費を浮かせるためにお腹が空いたら公園の水を飲んでいた。それでも安心してきれいな水が飲める日本はまさに天国だったそうです。

そんなある日、外国人タレント事務所の人に声をかけられ、「ここがヘンだよ日本人」に出演、強烈な個性で一躍人気者に。

そして、「ゾマホンのほん」という自叙伝を出版、30万部も売れ、入った印税はなんと2000万円!しかし、ゾマホンは1円も自分のためには使わなかった。

「日本はなぜ、こんなに地下資源がないのに先進国になったのか?国を発展させるには教育が必要」という思いから、ベナンに印税を使って学校を建設したのである。今では8つの学校を建て、その運営費までも自分のお金でまかなっているという。ベナンの教育の発展に大きく貢献として、2002年にベナンの国民栄誉賞を受賞、そしてベナン大統領特別顧問にも任命されている。

しかし、その後もゾマホンは東京で、築30年6畳一間の風呂なし家賃4万円のアパートに住み、生活費は家賃を入れて8万円と決め、残りのお金は全て学校運営費と薬を買ってベナンに送っていたという。

「ベナンの識字率(読み書きできる人)は30%しかない。その状態で国が発展するわけがないのです。もっと学校を作りたい。また、ベナンには汚い水しか飲めない人がたくさんいる。井戸を作りたいのです」「いつもいつも途上国は「ここは貧しいから援助をお願いします」と言うばかり、それではだめなのです。どうすれば技術を学んで自分たちの力で、日本のように自国を発展させるか?そこまで考えないといけないのです」

明治時代、欧米で学んだ日本人は、みんな帰国して国造りにがんばった。すばらしい。だからぼくはプロジェクトの学校の一つに「明治小学校」名付けたのです。

 

小さい頃から、家が貧しかったゾマホンさん。 自分で努力をして、せっかく大きなお金が入ってきたのに、自分のためではなく、未来のベナンの為にお金を使うなんてすごいですよね。 私には絶対にできないことです。

おそらく、第二次世界大戦前の日本では、お国の為と自分を犠牲にして努力する日本人が沢山いて、その方々のお陰で、今の平和な日本が作られたのだと思います。 本当に感謝です。