薬師堂ほっと通信

「壊れたDS」

こんにちは。

健康相談専門くすりの薬師堂です。

 

今月の「薬師堂ほっと通信」からです。

 

 

「壊れたDS」

 

この話は、東日本大震災発生5日後の3月16日に投稿された実話です。

 

宮城県民の私は、朝からスーパーに並んでいました。

私の前にいたのは、母親と泣きべそをかいている子供。

その子どもは、壊れたニンテンドウDSを大事に持っていました。画面には亀裂が入り、部品も飛び出している状態でした。

時折ボタンを押しても、DSは反応せず、子供の落胆は深まるばかり。

聞こえてきた母子の会話から、そのDSはサンタさんからのプレゼントだとわかりました。

 ゲームができないことよりも、子供はサンタさんが怒っていないかと心配しているようでした。

その様子に周囲の人々も、私も言葉を失いました。

その時、1人の中学生くらいの男の子が子供の元に近づいていきました。

彼は自分のDSを子供に渡し、「サンタさんから頼まれた」と言って、壊れたDSと交換しました。

子供は喜びに満ち溢れ、母親は涙を流しながら感謝の気持ちを伝えていました。

 

電気も水もなく、寒くて食料も足りない中での出来事でしたが、心は大きく温まりました。

余談ですが、この場面を見ていた近くのおばちゃんたちが、中学生に自分たちが買った食料を分け与えていました。

私は彼から大きな力をもらいました。

 

この話を通じて、同じように力を受け取った皆さんも一緒に頑張りましょう。

 

素晴らしく感動的な話ですね。 DSは決して安いゲーム機ではありません。 また、そのDSは中学生にとっても、大事な物だったと思います。 それなのに、 「サンタさんに頼まれた」 と子供に気を使わせないような言葉を添えて渡すなんて、なかなかできる事ではありませんよね。 

何回読んでも涙が出てくるいい話です。 これからもその優しい心をずっと持ち続けていて欲しいものです。

 

先日、息子の小学校の卒業式がありました。

1時間半くらいの短い時間でしたが、式の間、みんな落ち着いていて、背筋を伸ばし、お行儀良く座っていました。 

こういった教育を小さい頃から受けているからこそ日本人は、みんなで助け合い、人を思いやる精神が生まれてくるのかもしれませんね。