こんにちは。
健康相談専門くすりの薬師堂です。
あの日から早いもので14年。
当時3ヶ月後に出産を控えた私は、赤ちゃんに会える日が楽しみの毎日で、まさかあんな日がくるとは思いませんでした。
それから、ある研修会で小冊子を頂きました。
「生命尊重センター」が発行している「いのちはOne&Only」です。
その中のいのちの言葉を読んだ時、涙がとめどなくあふれてきました。
東北の人達の悲しみや立ち上がる気持ちを感じて忘れないように、この日だけは、読むようにしています。
「親子を結ぶ絆」
震災地で、あるお母さんが赤ちゃんを抱いて、5歳の男の子の手をひいて逃げようとした時に、ふっと後ろを振り向くと津波が迫っていました。
その瞬間、足がよろけて思わず子どもの手を離してしまいました。その男の子は、妹がみっちゃんと言う女の子だったのですが、
「お母さん、僕は大丈夫だよ。僕はお母さんとみっちゃんのことを忘れないよ!」
と大声で叫んだ時に、津波が来て目の前で波に巻き込まれました。お母さんは気を失ってしまいました。
ハッと気がつくと、赤ちゃんを抱いたまま、木にひっかかって助かっていました。そして、ご主人も亡くなって、お母さんとそのみっちゃんという妹だけが生き残ったのです。
「自分は夫も失い、子どもも失ったけれども、あの子が最後に言ってくれた、『お母さんとみっちゃんのことは忘れないよ』という言葉が心に刻まれています。
その言葉だけを心の支えに、どうにか今まで生きてくることができました」と言われました。
親子は絆という並々ならぬもので結ばれ、子どもは親を選び、人間としてどういう修行をして、愛の心を大きくしてあの世に帰っていくか計画を立てて生まれてくととも言われています。
でもその計画を生まれると同時に全部忘れてしまいます。
幼くして亡くなるとか、苦しいことがあっても、子どもはそういう計画を立ててこの世に生まれ、自分の人生を完成させ、お母さんもその苦しみを通して、人間として成長してあの世に帰っていくのです。
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テレビで東北を拝見しています。本当にここまで頑張ってこられたんですね。
体験をした人でしかわからないことなのかもしれませんが、心を寄せて感じること、被災地の方々の幸せ、またこれからの日本の平和を祈っています。
息子はこの日の3ヶ月後の6月11日に生まれ、もうすぐ14歳。
やっとで授かったいのちでした。息子の成長と共に私たちも東北と共に歩んでいる気がします。
今あるいのちに感謝、まわりの全てのものに感謝して、人間の本質、日本人の本質を見失わないように光り輝いて生きていくことがお亡くなりになった方々への弔いになるのでしょうか。